法人

ひふみ農園

主催者紹介

主催者
ひふみ農園
〒371-0103
群馬県
前橋市
富士見町小暮2548-203
営業時間
9:00~17:00
定休日
土日祝

「素人が農家になった思いがけない導き」
■ 自宅の庭に大量のガレキが埋まっていたとは
1998年8月、東京都国分寺市に念願の庭付きの一軒家を購入しました。庭付き一軒家で楽しみにしていたことは、庭を草木や花々、野菜たちでいっぱいにして、緑豊かな暮らしをすることでした。
最初に樹木を植えることにしました。庭と家のバランスを見ながら、東南にはシャラの木を、玄関の横にはヒバを6本。2メートルくらいの木だったので、植木屋さんにお願いして植えてもらいました。しかし、この木々がまったく成長しないのです。
そこで不思議に思って庭の土を掘ってみると、ブロックの破片やプラスチックのかけら、木片、コンクリートの固まったものなどが、大量に出てきました。

「まいったな」 正直、そう思いましたが後の祭りです。購入した後で、その土地が工務店の資材置き場の跡地であったということが分かりました。それで産業廃棄物が埋められていたのです。今さら、どうすることもできませんでした。最初に土地を見学した際には気づかなかったのです。

そこで、業者さんに依頼して、地表から30cmくらいまでの土を廃棄し、良い土を入れたのですが、ほとんど効果はありませんでした。最初に植えたシャラの木は、気の毒なことに枯れてしまいました。翌年に植えた梅の木は、何とか枯れずに頑張ってくれましたが、後から植えた近所の家の梅の木の半分くらいしか成長しません。
隣のお宅も同じ状況で、芝生が全く根付きませんでした。最初は種から芝生を育てたそうですが、5cmくらいまでは育ったものの、その後枯れてしまいました。翌年は、ホームセンターから長方形の芝生を買ってきて、庭に張ったのですが、秋には枯れてしまったとのことでした。お隣さんの様子を見ながら、とんでもないところに住むことになってしまったものだと、気持ちが沈んでしまいました。木々や草花に囲まれた家に住みたいという当初の夢は、はかなくも崩れ去ってしまいました。

その後は、やる気も失せてしまい、庭には直に木を植えずに、植木鉢に植えることにしました。ツツジも鉢植えですし、コデマリも鉢植えです。
ダメもとで、ホームセンターで培養土をたくさん買ってきて、庭に入れ、野菜の苗を植えてみました。しかし、ピーマンが2個とミニトマトが5個生っただけで、すぐに枯れてしまいました。
朝顔も発芽後、10cmくらい生長したと思ったら、花を咲かせてしまいました。植物の本能として、子孫を残すためにすぐ花を咲かせ、種を作ろうとしたのかもしれません。そのような朝顔は初めてみました。そして8月に入ると、枯れてしまいました。
翌年は、前の年の種が土に落ちたようで、自然と芽が出てきました。そしてまた、10cm生長した段階で花が咲き、8月には枯れていました。
このような状況が5年くらい続きました。結局何一つ成功しなかったため、すっかり気落ちしてしまいました。当初の夢だった家庭菜園など、夢のまた夢。いつしか庭に対しても関心がなくなっていきました。

■ 「奇跡のリンゴ」との出合い
数年後の2008年、木村秋則氏の著書「奇跡のリンゴ」(幻冬舎)を読みました。不可能といわれていた無農薬・無肥料でのリンゴ栽培を、10年間の試行錯誤の末、ついに成功させたのです。とても感動すると同時に、眠っていた「農」への想いが復活し始めました。また、テレビ番組の「ザ!鉄腕!DASH!」を毎週見ながら、これを実際にやってみたい、こんな風に仲間同士と助け合いながら、農業ができたらどんなにいいだろうと思うようになりました。

■ 再度農業へチャレンジ
まずは実践してみようと思い、群馬県伊勢崎市の親戚の農家から、慣行農法(一般的な農薬・化学肥料を使う農法)を教わることにしました。農家に生まれたわけでもなく、農業の学校を出たわけでもないので、基礎がまったくありません。農業の書籍は数冊読んでいたものの、実際に作業を行うのは初めてです。クワで畑を耕し、化学肥料と苦土石灰を入れ、再度クワで耕します。
2週間後、クワで畝を立てます。そして、支柱を横にして畝に押さえつけ、幅1cmほどの溝を作ります。その溝に、小松菜や人参の種を3cm間隔で置いていきます。種に土をかぶせ、ジョーロで水を撒いて完成です。
その後、間引きや土寄せ、草取りなど一連の作業を教わりました。家庭菜園レベルでしたが、大変勉強になりました。ただ、農薬で虫などの生き物を殺してしまう農法ではなく、無農薬農法を実践したいと思っていました。
そこで、大下伸悦氏が主宰されている「グリーンオーナークラブ」と、中村陽子氏の「めだかのがっこう」に入会しました。また、田んぼで無農薬のお米も作りたいと思い、埼玉県秩父市の「寺坂棚田学校」に入会しました。東京から秩父へ通い、一連の作業を教わりました。

さらに、サラリーマン時代に懇意にしていただいていた取引先の方の実家に泊まり込んで、農作業を教わることにしました。その方の実家は埼玉県児玉郡で農業を営んでいたので、プロ農家の作業を習得する良い機会でした。マルチの張り方や、支柱の立て方などプロ農家の基本作業を教えていただきました。その他、同じく埼玉県の美里町、浦和市、ふじみ野市、所沢市などで無農薬栽培をしている農家に片っぱしから押し掛けて、教えていただいたのです。

それと並行して、10年間諦めていた自宅の庭でも、無農薬・無化学肥料で再度やってみることにしました。ピーマン、パプリカ、ミニトマト、ナス、レタスなどを、庭と2階のベランダで栽培することにしました。今までに習得した知識や技術を駆使したつもりですが、思うようにいきませんでした。かなり虫に食われてしまい、収穫はほとんどできませんでした。結果的に、ピーマン4個、パプリカ1個、ミニトマト8個、ナス5個、レタス少しという散々な結果でした。やはり汚染されてしまった自宅の土では、野菜は栽培できないのか、とまたもや落胆してしまいました。

■ ついに成功! ガレキに花が咲きました
そんな中、日本弥栄の会発行の月刊「玉響」を読んでいると、「パイ(π)システム」で栽培されたトマトやイチゴの成功事例が目に留まりました。冬でも夏でも一